低血圧を決めるものは

低血圧にかかわっている因子は　次のようなものです。　


◇　心拍出量

心臓が縮んだときに　全身に押し出される血液の量。

この心拍出量が少ないと　心臓が縮む力が低くなり、

心臓から動脈へじゅうぶんな血液を押し出せない

ため、血圧は低くなります。


◇　循環血液量

からだの血管を流れている血液全体の量です。

これが少ないと血管を流れる血液の量が少ない

ので、血管の壁にかかる圧力も下がります。


◇　末梢血管抵抗

血液が太い血管から細い血管へ　押し出される

ときに血管がふくらむのを　防ぐ力です。

末梢血管抵抗が低いと　血管は広がります。

広い血管内を血液が流れるため、血圧が下がります。

低血圧になると

低血圧になると、どのような症状があらわれるのでしょう。

低血圧になると、血液がスムーズに循環しなくなります。

すると全身の細胞に　栄養や酸素が十分に行きわたらず、

からだじゅうあちこちに　調子の悪いところが出てきます。

そういえば、血圧がいつも低い人は、何となく元気のない人

が多いですよね。「朝が弱い」というイメージも定着しています。

低血圧の症状は、血液の循環が 悪くなってあらわれるものと、

臓器の働きが低下することが原因で起こるものとがあります。